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飲んべえの皆さんお待たせした。またしても見つけた見つけた。一線級のアテを見つけた。その名も「豆腐よう」。沖縄が生んだ肴の宝石だ。
以前一度だけほんの米粒ほどだが「中国の腐らせた豆腐」を口にしたことがある。しょっぱかった。当時は私もまだ若く酒はがぶがぶ飲むものだと思っていた。だからアテの味まで舌が回らなかった。しかし記憶には残り続けていた。この豆腐ようはその「腐らせた豆腐」こと乳腐(にゅうふ)が琉球王朝に渡り宮廷料理として変化したものだ。沖縄らしく泡盛と麹を混ぜた漬汁に3〜6カ月も沖縄の島豆腐を漬け込んで発酵させる。ピンク色をしているのは紅麹を使うからだ。
たっぷりと漬汁をかけたサイコロ型のそれを箸で小さく掻き取って口に含む。まず漬汁の摩訶不思議な香りが鼻に抜ける。塩気と酸味の独特のバランス。これは和の物ではない。洋でも中華でもない。これぞ琉球だ。つぎに舌で恐る恐る本体の豆腐ようを探る。舌と上顎に挟んで押しつぶすととにかくねっとりと濃い味と舌触り。「チーズとウニを混ぜた」と形容される味はたしかに練りウニっぽいが生臭さは無い。手間ひまをかけにかけた発酵系酒肴特有の「食べる宝石」感が漂う。
形容しがたい味と香りを残したまま傍らの泡盛をくぃっとあける。泡盛独特の強い香りと豆腐ようの強い個性がぶつかる。これぞ分かちがたい相性。醤油と味噌に慣れた舌と鼻に一瞬で強烈な印象を刻みつける組み合わせだ。嫌いな人は顔をしかめて二度と近寄らず好きな人はすぐさまgoogleで検索したくなる。そんな世界でただ一つの味。私がこれを見つけたときの喜び。左党ならわかってもらえるはずだ。ぜひ試してみて欲しい。
今回の泡盛は「宮の華」。泡盛買うのは初めてで情報が無かったため店頭で適当に選んだ。すっきりうまいと思う。
※ うりずん物産
このサイトいきなり笑えるのでぜひ見て欲しい。
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