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2003年4月13日(日)
「カレーは手で喰え」

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 最近、カレーを手で食べている。大きめの平皿にサラダと堅めに炊いた米やパンなどを盛りつける。そこにカレーをかけて、おもむろに手で行く。指先をすぼめて豪快にリズミカルにぐちゅぐちゅと混ぜ込んで、一口大をすくって口元へ運ぶ。親指の背で押し出すようにするのがコツだ。このおかげで私は、スプーンの冷たい舌触りやガチッと歯に当たる感触が大嫌いだったことに気付かされた。

 初めてカレーに指を突っ込んだとき、衝撃が体中を走った。文字通りカルチャーショックだ。これは身に付けておくべきだと確信した。知識などどうでもよい。食について可能な限りの経験をすること。21世紀中に確実に食糧難が来る。そんなときに“スプーンがないから食べられない”は間抜けではないか。

 初めてやるとついつい指をしゃぶってしまうが、そこをぐっと我慢する。熱すぎる場合は野菜をうまく使うと良い。何度か繰り返すうちにやがて慣れて自然に手が動く。すると俄然美味くなる。

 お好み焼きをコテから頬張るように、寿司を手でつかむように、カレーも手で喰うべきだ。それは極めて高度な食文化なのだから。

 食後はとろりと濃厚なチャイを楽しむ。


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