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2002年10月26日(土)
「有名な料理の無名な脇役」

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 きりたんぽ。つぶした新米を杉の棒にぬりつけて焼き、醤油味の鍋にして食べる。このきわめて有名な秋田の郷土料理には外せないポイントが二つある。
 一つは鶏肉、そう比内鶏。いや、正確には比内地鶏である。比内鶏は天然記念物に指定されているためもはや合法的に口にすることはできない。その比内鶏の雄と外来種の雌を掛け合わせたのが比内地鶏。「本物」とはいえないかもしれないが、比内地鶏ですら日本一だという声もある。野鶏に近い味・匂い・歯応えは絶品だ。もちろん出汁も格別である。
 二つ目はキンダケ。正式名をキシメジという明るい黄色の茸である。高い香りと独特の苦みがキンダケを特別なものにしている。近年は乱獲がたたり稀少で高価だ。実は今回も手に入らず舞茸とエリンギで代用した。一度味を知ると、舞茸ですらはっきりと物足りなくなる。もしきりたんぽを食べる機会があればキンダケの有無を是非確認してもらいたい。

2002.10.26

 


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