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晩酌にルールはない。あずきバーである。生まれて以来これまで数百本は食べているはずだが、すべて、そうすべてと言って良い。かちんこちんに硬いのだ。なぜだろう。あずきバーとはそういう物なのだろうか。前歯でかこんとかけらをかじりとって、バーボンを流し込む。甘さと苦みが程良く混ざり合う。
最近は「アーリィ・タイムス」が多い。あまりによく飲むので、グラスやステンレスのマグカップが食器棚からあふれそうだ。そんなものを欲しがる酒飲みがいるのだろうか。いるのかもしれない。
ウィスキーは必ず冷凍庫に保管している。冷蔵庫ではない。冷凍だ。学生時代、なけなしの金をはたいて買ったワイルド・ターキーを強烈な西日により一夏で酢にしてしまって以来そうしている。これ以上ない教訓である。冷凍庫に入れてもアルコール度数が高いのでとろりと粘度が増すだけで凍ることはない。そのまま氷を使わずにグラスに一口分注いで一気にあおると、冷たくなめらかな物体が舌を滑り、喉を通り、その後、焦げ付くような熱さが食道から立ち上る。それもまた良い。
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